【修理料金】
Ortofon SMG-212 カップリング折損修理・オーバーホール
¥40,000-(税・送別)
※状態により変動する場合がございます。詳しくは分解確認後連絡させていただきます。
オルトフォン SMG-212 の「修理不可能」を克服いたしました
Ortofon(オルトフォン)のビンテージアームである「RMG-212」や「RMG-309」の樹脂製カップリングは、経年劣化による後ろ下がりや破損が定番のトラブルです。
当店では、RMG用のカップリングをオリジナル通りに新規製作して在庫しているため、完全にレストアが可能です。
しかし、同じオルトフォンでも「SMG-212」のカップリングは構造が特殊であり、さらにRMGと比べると需要が非常に少ないため、これまでは製作費用が莫大なためパーツの製作をしておりませんでした。
そのため、大変心苦しいながらも、これまではお問い合わせをいただいても「修理不可能」とお断りせざるを得ない状況が続いていました。
【豆知識】SPU専用のRMG、多様なビンテージに合うSMG
ここで少し、RMG-212とSMG-212の違いについて触れておきます。両者は同じ材質で作られていますが、その設計思想は大きく異なります。
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RMG-212: カートリッジが「SPU専用」のショートアーム。ダイナミックバランス型であり、他のカートリッジは使用できません。
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SMG-212: スタティックバランス型のショートアーム。こちらは様々なカートリッジに対応しているのが大きな特徴です。
ただし、50年ほど前のクラシックなアームですので、現代の超高感度なカートリッジには向きません。
通称「ビンテージカートリッジ」と呼ばれる、当時や同年代のカートリッジと組み合わせることで、その真価を遺憾なく発揮する素晴らしいアームです。
このように、様々なビンテージカートリッジを楽しめる貴重なSMG-212だからこそ、なんとか再び使えるようにしたいと常々考えておりました。
同業者(旋盤職人)との共同開発で生まれた「特製ドッキング・カップリング」
そんな中、ビンテージ音響機器の修理や真空管アンプ製作をされている同業者の方から、SMG-212のカップリング折損修理についてご相談をいただきました。
実はその方は、旋盤も巧みに操る「二刀流」の優れた技術屋さんでもあります。
そこで私から、「当店のRMG用カップリングをベースに、何とかSMG-212でも使えるように作り替える(加工する)ことはできないか」と逆相談をさせていただきました。
それから一週間後、手書きの熱い製作趣旨やイラスト図面とともに、見事に変更・加工された素晴らしいカップリングパーツが届いたのです。
修理・レストア工程(写真解説)
左: RMG用のカップリングと、折れてしまったSMG用の特殊なパーツ(一部)とRMG用の軸受け部を接続するために新造した、精密な接続部品です。
中央: RMG用とSMG用のパーツを完全にドッキングさせました、全て金属で作った物が出回っていますが基本形のエラスティックな部分を生かした部品として生まれ変わらせた「SMG-212専用カップリング」です。
右: 完成した特製カップリングの組み込み、およびインナーケーブルなどの交換、ベアリング交換や各部調整及びクリーニングなどを行い、見事に完全復活を遂げたOrtofon SMG-212です。
全国でSMG-212の後ろ下がり・破損にお悩みの方へ
あきらめていた「SMG-212」の折損や後ろ下がりも、今回の共同開発により、確実な強度を持ってレストア・オーバーホールが可能となりました。
様々なビンテージカートリッジをもう一度本来の美しい音で響かせたい方は、ぜひお気軽に当店へご相談ください。



