これが私のLINN LP12です。
普通の方のLP12とは相当形が違いますがLP12特徴のプラッターとスピンドルとモーターは純正品ですので変LP12でしょうか。
ゴムベルトの抑え込んだような音が気になりモーターを外部に取り出してしまいプーリーを旋盤屋さんに作って貰いプラッターの外周に糸を掛けて糸ドライブにしました。
ついでにプリンスとフローティングも廃止して真鍮棒の三本足にしてしまいました、音抜け抜群で解放感が有りスピーカーの存在さえ感じられないくらいです。
左奥に見えるのがプーリーを作り直し糸ドライブモーターにしてしまったLP12用のモーターです、目の良い方には糸も見えるかも。
糸ドライブといえばMicroが頭に浮かびます、Microはステンレス糸かケブラー糸が最高と謳っていましたが私とブレーンの友達連中で比較実験したら「鮎根巻糸・超極細」が一番モーターの音がしなくプラッターが慣性で回っているように聴こえたので「鮎根巻糸・超極細」を採用です。
「ステンレス糸かケブラー糸」は良い表現ではモーターの影響で力強い音がします、モーターの音を聴きたい訳ではないので無個性のプラッター慣性回転を選びました。
そこで問題が発生、小さい文字などが見難くなった目には「糸が見えない」色んな方法を駆使して輪に結びプラッターとモーターに掛けた次第です。
ここまでのトーンアームはLINN LV-Bacikオリジナルで実験し自宅でレコードを愛聴していました。
昔Yamaha GT2000にYSA-2(ピュアストレート)が搭載された物で聴いた時のリアルな音楽表現を急に思い出し、ジャンクで購入していたLINN LV-Bacikでピュアストレートアームをやろうと考え速攻で準備に取り掛かります。
こんな風に切ってしまいました。
念のため同じ条件で肉厚のパイプで同じ物を旋盤屋さんに作って貰い実験の始まりです。
なんか左右のベアリングが変だなと思い分解して見て「驚き」ベアリングではなく鉄玉を並べただけのベアリングらしき物でした。
ベアリングは鉄玉が均等に並んでいる構造ですが「らしき物」は隙間が鉄玉1個1個違い鉄玉同士が接触し擦れています。
こんな状態では左右の感度がその都度違うしオイルも乾燥しているのでスムースなトラッキングトレースは望むべくも有りません。
この部分も旋盤屋さんにお願いして新たにベアリング仕様に作って貰いました。
流石LINNです、Bacikは本当にベーシック(底辺)なんですね。
当然ですがインナーケーブルも最新のOFCケーブルに交換しお気に入りの絹綿をパイプの中に挿入してあります、オマジナイに近いかも。
でも出てくる音楽はリアルな表現です、インサイドフォースが掛からない・抑えつけられない・開放感の有る音楽は聴いていて楽しくなります。