今話題のMCバランス(伝送)受けは高額特殊なMCトランスだけが可能なのか?
「ENTRE ET-100」「JS No41」「Peerless 4722(要分解)」「partridge TH-7834」「WE-618B/Type」「UESUGI U・BROS-5」「audio-technica AT-700T」「FR FRT-5」「KANNO USW-20L」「SAEC MST-100」「Peerless SLC-1」「AUDIOTEKNE MCT-4825」「HIGHPHONIC HP-TX SL」「WE-264a」「audio-technica AT-2000T」「Lundahl LL1681」
上記のMCトランスは内部配線を変更すればバランス受け接続が可能です(実験済)
その他に2芯シールドのアーム出力ケーブルが有れば良いだけ(XLRではなくRCAでもOK)
もしもお持ちでない場合はお客様のお好きなケーブルでお作り致します。
XLR-3P端子のトーンアーム出力ケーブルが発売され、バランス入力対応MCトランスも徐々に増えてアナログレコード愛好家には良い環境が揃ってきました。
ユニバーサルトーンアーム愛好家にはMCだけでは満足できないマニアックな方も居りMMも使えないと意味が無くXLR-3PのMC専用では楽しみが半減しますよね。
やはり従来のRCA端子でMCとMMが楽しめないと現用のお気に入りトランスを交換するようになりますのでRCA端子に拘って実験試聴を繰り返しています。
XLR=バランス ・ RCA=アンバランス は誰が決めたの~
電気(信号)は+から出て-に帰り両方にノイズが飛び込まないようシールドし防御します、+と-とシールドが独立したケーブルをバランス伝送ケーブルと云います。
逆にアンバランス伝送ケーブルは+は勿論独立していますが、シールドに-信号を流して兼用しているので-側にノイズが飛び込みます。
XLR・RCAは伝送方式ではなくプラグ形状でした、一部を除き基本的にMCカートリッジはバランス巻きのトランスですのでバランス受けの可能なMCトランスで受けてやればバランス伝送が可能です。
ケーブル側もトランス側もXLRプラグに交換しトランス配線を変更すれば完璧ですがMMカートリッジが使えなくなります。
RCAプラグでバランス伝送できるように変更してやればMMも使えます、RCA=アンバランスの固定観念を忘れれば良いだけ。
一部を除き既存のMCトランスでも基本的にはバランス伝送回路に変更出来る筈です、問題はシャーシー構造や内部配線方法と最近確信できました。(上記のトランスは全て変更しました)
バランス伝送されたMCカートリッジの音はどんな音なのか・・・・・
私を含めて今まで数十年もバランス巻きMCカートリッジをアンバランス伝送でしか聴いた経験が無いし聴く機会もないのが現状でした。
今更バランス伝送が良いと言われても慣れ親しんだ音から変わってしまうのは嫌だと誰しも考えます。
ではどんな音楽表現になるのか、経験者からの感想は「別物」で音楽的にはPAなしの生演奏の空気感とFMラジオから流れて来るような遠くの方でやっているライブの音の違いが有ります。
MCバランス伝送受けをやり始めてから分かったのですがSMEのフォノアンプSPA-1HLや数十年前に書かれた伊藤喜多男氏のフォノアンプもバランス受けになっていました、一部の方々は分かっていたんですね。(早く言ってよと云う悔しい気持ちです)
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以下更新中
試聴用トランス
貸出条件
一番驚いた実験
UESUGI U・BROS-5/Lを以前自分で使用していた経験を持つA氏宅に「アンバラ⇔バランス」を簡単に切り替える事が出来るスイッチを取り付けて持ち込みました、同行はいつものG君です。
① AT-33Saにアンバラケーブル、インピーダンスがミスマッチングなのにハイ上がりにもならず洞窟にでも閉じ込められたように音抜けが悪く我慢できず即刻取りやめ。
② AT-33SaにRCAバランスケーブルとトランスもバランスに切り替え::: ダイナミックレンジや解像度更に周波数レンジが改善されインピーダンスマッチングが取れないにも関わらず素晴らしい音楽再生。
音楽の楽しさ・生楽器の艶やかさ・高域低域の止まらない伸び・音楽を楽しむ感じ・大人の音楽表現を堪能出来ました、3人で顔を見合わせてため息が出ました。(今まで何をやっていたんだろう)
技術屋の考えでU・BROS-5/Lの底板を外してみる::: 開放感・レンジが更に伸びダイナミックレンジも拡大され音楽が更に楽しめる、(残念ながら?良い意味でもうUESUGIではなくなった)上杉さん素晴らしい。
最終的な感想はメーカーキャラを忘れてしまい音楽を楽しめて極上でした。
Feels So Good Music
最近の実験 2016/09/12
オーディオメーカーで仕事している友人からAT-2000Tを秋葉原で格安で購入できたと電話が有りました、早速送れと指示し到着後AT-ART2000で試聴しました。
素晴らしいS/Nで楽音だけが奏でられます、分解して見たらトランスをフローティングして入力は「アンバランス」出力は「バランス」接続になっています。
入力を「バランス」出力を「アンバランス」の逆構造にしたら素晴らしいだろうと接続変更しました。
富士山頂で星空を見ているような音楽表現です
何も邪魔物は有りません、楽音だけが聴こえてきてウットリしました、よくよく見たらカーバーを付けていませんでしたシールド無しでもこのS/N ウヮ~ 流石 良く出来たトランスは裸でもハム引かない。