約5年前に友達のKP-1100を丸裸にして更に電源部を本体から取り出しセパレート電源にしました。
機械的S/Nが良く友達は楽しんでいるのに私が2年ぐらい前からピュアストレートアーム(ノンオフセットアーム)にハマっているのを良いことにKP-1100に付属していたアームは良いアームとの記憶が有ったので強制的にノンオフセットにしようと友達の所から本体もろ共預かってきました。
自分ではノンオフセットアームの理論は正規に語れないので参考にしたのは FIDERIX 中川伸氏の理論を活用させていただきました。
中川氏の理論は「トーンアームとターンテーブル2 (曲がったアームの動作)」に詳しく書いて有りますので参考にしてください。
計算の結果付属J字アームのちょうど曲がったところでカットすると良いことが判明、パイプを作り直すことなく出来るので一安心。
まずは全て分解して寸法通りにパイプカッターで切断したらなんと驚きパイプ内部に補強リブが有った。
後で押し込んだのではなく最初からこの形状で作った、ここまで拘っていたのかと感心。
これではフロントコネクターを差し込めない、シュミレーションを頭の中で約1時間。
寸法は8mmだが8mmキリで切ったらブレ分で太くなるので7.5mmキリを購入しました。
分解ついでに上下・左右運動のベアリングを更にインナーケーブルも交換しました。
いよいよ本体に組み込みです、KP-1100には誰でも欲しがるオートストップ・オートリフトアップ機構が付いていますので元通りに慎重に組み戻した事は勿論です。
計算通りのアンダーハングになっているのか動作はどうかと手動でパイプを内側に移動したら2/3ぐらいで止まってしまった、
エ~ よくよく考えたらパイプを短くしたので動作角度が狭くなりセンターまで届くように広くしてやらないと。
ストッパーピンが付いていたのでもう一度分解してピンを抜き取り再度動作点検したら今度は大丈夫、アンダーハングも計算通り一安心。
オートストップ位置センサーも何度もレコード再生し丁度良い所に落ち着きました。
インナーケーブル交換時にケーブルを長めに出して置いたので出力ジャックまで中継なしの直接配線出来ました、これでロスなく出力できます。
カートリッジは6年ぐらい前まで愛用していたが寿命が来て2年ぐらい前に天童市のナガオカ元社員伊藤氏にレストアしていただいたAT-ART2000を取り付けレコード再生を何枚かしました。
ノンオフセット特有の開放感・ショートなので凄い分解能・カートリッジも相まって反応の良い楽音・楽器間のセパレーションなど混濁感は微塵も有りません。
いつも自宅で聴いている音楽と何か違うと感じる、超改造LP-12の音楽感と比べると愛車のパーキングブレーキを開放し忘れて運転しているような感じがします。
ダイレクトモーターの回転負荷を疑い完全に分解してスピンドルシャフトとメタルベアリングの擦り合わせを治具を作って完全にやりました。
再び試聴 オ~ ヌケル~ 大成功
又もや数枚聴いているとプレーヤーには不満が無くなったので今度はフォノイコライザーアンプのクオリティーが気になり始めた・・・・
フォノイコはPro-Ject Phono Box Ⅱ ですが文章が長くなるので次のページに続きます。