TECHNICS SL-1200MK6+SME3009S2/imp
販売済です ¥180,000-(税込み・送別)
所有者お客様の意向で¥210,000-から¥180,000-に約15%OFFといたしました
お問合せ及び購入はこちらからお願いいたします。
委託販売品ですが今後のメンテナンスは私が責任を持ちます
2018年6月に新品購入1ヶ月後にお客様の依頼で私がトーンアームを換装しました。
お客様はモーター部は非常に気に入っているがトーンアームの感度が悪すぎてオーディオ機器として音楽鑑賞には耐えられないとの事でした。
MCカートリッジ用にはLINN LP-12で満足し、更にMM用に力強いSL-1200MK6を購入したがトーンアームはやはり荒っぽい使用に耐える丈夫だが感度の鈍い物だった。
shure V-15/Type3とType5を使いこなしたいとの事で専用トーンアームと言っても過言ではないSME 3009SⅡ/impを選ばれました。
SME 3009SⅡ/impのオーバーホール
中古で購入したのでフルオーバーホールしました、感度の鈍いオーディオマニアはトーンアームのO/Hって何をするんだ消耗品なんかない筈だと言います。
トーンアームの一番大事なことはトレース感度です、二番目に材質と質量でしょう、インナーケーブルの経年硬化も気になります。
ご存知の通り最大針圧1.5gの3009SⅡ/impはナイフエッジなのでエッジに支障が無い限りは上下感度は最高です、問題は左右運動用のボールベアリングです。
ボールベアリングの拘り
数十年も前のベアリングが何の支障も無くスムースに動作する訳が有りません、更にインナーケーブルも経年硬化していて上下左右の動きに負荷を掛けています。
ベアリングは私の拘りで色々な実験の結果NSKの物が個体完成度が高く他のメーカーの物は使う気になりません。
新品べリングのオイルを洗浄し乾燥後にオイルレスでトーンアームに組み込みテストレコードの無録音部を再生した時のS/NがNSKが一番良く聴こえます。
ボールとスリーブの表面が丁寧に研磨仕上げされている証拠です。
他社の物は明らかに金属を擦っている音がし楽音の高域が歪っぽくヒリヒリと感じます。
ベアリング専用オイルも数種類から薄くも無く濃くも無い更に長持ちのオイルをチョイスしています。
長持ちすると言っても数十年も持つ訳が有りませんので愛車と同じように定期的に点検メンテナンスが必要です。
回転駆動部(SL-1200Mk6)の拘り
プラッタースピンドル(センタースピンドル)に殆どはオイルかグリースが注入されています。(一部にオイルレスメタルも有りますがなぜかオイルを注した方が音抜けが良い)
SL-1200はダイレクトドライブモーターですがスピンドルは独立していてスピンドルを取り外し拘りのオイルを注す事が出来ます。
この部分のオイルで「音抜け」が決まります、濃くて重いオイルは重厚感は有るがブレーキを掛けたように音の立ち上がりが遅く音抜けも悪いです。
薄いと音抜けは良いのですが全体的に量感も薄くなり特に低域の量感不足が気になります。
説明が長くなるので省きますが(株)NanotecSystemsのSilverContactを少量シャフトとメタルにまんべんなく塗りその後に通常より若干濃いめのオイルを注油し量感と音抜けを確保します。
電源部の整流ダイオードは私の機器では整流管以外は絶体Infineon社のSiC-SBDを使います、普通のブリッジダイオードの音と比較試聴すると今まで俺は何をしてたんだと笑ってしまう程です。
今回もSiC-SBDに交換し村田製作所のセラミックコンデンサーをパラっています、何が良いのかと言うとゴギングが気にならなくなり何故か音抜け(S/N)も格段に良くなります。
モーターを回すだけの電気回路でカートリッジには関係ないのにどうして音質まで影響されるのか不思議です。(オーディオ電気の面白い所)
オリジナルダイオードを交換してしまったので気になる方のために外した部品を同梱いたします。
SMEの出力ケーブルは運送中の振動で抜けやすいので必ずセット前に確認してください、下側から簡単に見えます。
当然ですがトーンアームのセットアップは通称ではなく正常な状態に厳密に調整してください、コピーですが取説もALIGNMENT PROTRACTOR も同梱して有ります。