レコードプレーヤ大好き私は以前よりKP-1100を自分なりにアップグレードして見たかった、今回友達のためにとの大義名分で遊ばせて貰いました。
楽しく感心し更に意味の分からない新発見もあり有意義な時間を過ごせました。
これが完成形です、左に有るボックスは電源部でプレーヤー本体からは1.5mのケーブルで離しプレーヤー本体の電気系はモーターとコントロールパネルだけしか有りません。
MCカートリッジが好きな自分としてはカートリッジの真下に強力なAC電源が有るのは一番S/N比劣化の原因と考えています。
電源部内部はこの様に纏めました、更に整流ダイオードは大好きなSiC-SBDに交換して電源スピードを増しS/N改善に役立っています。 S/N劣化の原因を取り払い更にキャビネット内で機械的なハウリングと電磁波から解放されたいために裸にして強力なX型高剛性ユニファイド・アルミダイキャストフレームを最大限活かすのが今回の目的です。
フレームはシルバーハンマートーン塗装しました。
KENWOODのロゴが完成形ではプラッターに隠れて見えなくなるのが残念です。
電源部との接続ケーブルはモーターの後ろ側にD-SUB/37pコネクターを取り付けて有ります。
最後まで悩んだのはコントロールパネルをどの様にするかです、結果的にL型アルミアングルを加工して取り付けX足のフロント部に取り付けました。
トーンアーム出力端子のRCA端子もアーム直近に取り付けました。
いよいよモーターの回転部(スピンドル)の挿入なのでオイルを入れ挿入したら強力な磁石で一瞬で引き込まれ アッ~ヤバイ モーター内に噴出したオイルが入ってしまった。
拭き取るためにスピンドルを抜き取りましたがオイルが見当たりません エッ少なかったの?と半信半疑で更にオイルを追加注入してスピンドルを挿入しました、なんとスピンドルハウジングの下側から漏れているではありませんか。
ハウジングの取り付けネジ部分に1mmの穴が開いてました、まさかと思いながら歯間ブラシを差し込んで内側から見たら見事に見えます。
潤滑オイルを貯めないようにした事は設計屋さんは何の目的で穴を開けたのか長時間悩みましたがメリットは考え付きません。
どなたか理由が分かる方がいらしたら是非おしえていただきたいです、ここから連絡を入れていただければ私も喜んで技術談義をしたいです。
こんなに素晴らしいオイル循環用スリットを作っておきながら「なんで~」 中央にはオイル溜めもシッカリと有ります。
オイルが入っていないレコードプレーヤーのスピンドルはS/N重視の自分の感覚では考えられないので二液性接着剤を穴に押し込み塞いでしまいました。
接着剤の乾燥は24時間置きました、オイルを数滴注入しスピンドルを挿入したらエアーが抜ける気配が無かったのでプラッターを載せ更に2kgのスタビライザーも載せてランチに出かけました。
1時間半後に帰ってきてビックリですスピンドルが下降した形跡は見当たりません、これでは作業が進まないので自分の体重をかけて無理やり5分ぐらいかけて押し込みました。
「KP-1100加工技術素晴らしい」相当数のプレーヤーのOH経験が有りますが初めてお目にかかりました。
いよいよ試聴開始です、一聴して音抜け・開放感・情報量・機器のS/N・音楽のS/Nが増したのが聴き取れ「やったー」と独り言。
電源部をカートリッジから離したのが相当効いてます、当然ですがアンプやCDなどでも電源セパレートタイプはS/Nが良く金額も良いです。
連続回転200時間バーンイン後の音楽は付帯音が無く楽音だけが飛び出し、富士山の頂上で星を見ているようにS/Nが良く物凄く多い楽音に驚いてレコード音楽を楽しみました。
取りあえず友達に渡して後日時間を見てトーンアームのO/Hをやりたいと考えています。