Dynacco MKⅢ
\100,000- 税・送料込み(販売済)
Ortofon SPU・SME3012/S2・GARRARD401・Marantz-7・Dynaco-MKⅢ・JBL S8Rの組み合わせでJazz Bar新規開店に納入する事になりました。
全ての機器を約半年ぐらいかけて完全にメンテナンスしましたが店主の事情で納入を取りやめています。
一番力が入ったDynaco MKⅢだけ残して全て処分しましたが今後自分で使う予定もないので処分する事にしました。
入力はバランスアンプを組み込んでましたが家庭用では必要ないのでアンバランスRCAに戻しています。
業務用として入力XLR端子・スピーカー端子・3P-ACインレット端子など確実な部品を要求されるので通常の面の反対側に新たに設けて有ります。
電源SWも当初は7m離れたプリ側でコントロール出来るようにしていましたがオリジナル通りに戻しています。
出力管6550Aは固定バイアスで実測510v70mAとオーバースペックでしたので自己バイアスに変更し390v58mAにしています。
6550Aの最大プレート損失は35wなのでオリジナルは0.7wオーバーでした、変更後は22.6wで最大定格の65%と安心・安全・省エネで音楽が楽しめます。
新品で組み込んだオリジナルGE6550AにはDCバランス調整回路を入れて有ります、定期的に点検して頂ければもう暫く安定した楽しい音楽を再生してくれると思います。
ドライバー管のプレート抵抗は安定動作には重要なのでマッチドの抵抗を選別して交換してあります。
カップリングコンデンサーはオリジナルのCornell Dubilier PKM PM Black Catの絶縁抵抗が∞の物から選別して採用しています。
電源部のブロックコンデンサーもオリジナルです、容量も確認しNOSを使用しています。
大きさが9インチ四方のDynacoMk-Ⅲの欠点で出力管6550Aがお互いを強烈に熱し合い更にブロックコンデンサーや整流管も熱して寿命を極端に短くしています。
Jazz-Barは営業時間が7時間の予定でしたのでボンネット裏側に低速で静かに回転する大型ファンを取り付け強制空冷をさせました。
家庭内で使用してもファンの音は聞こえませんのでご安心を。
メンテナンス時に一週間電源を入れっぱなしにして実験測定しましたが出力管の動作や他の部品にも何も変化や影響が有りませんでした。
端子の位置・強制冷却ファン・自己バイアスなどと変更していますが他の部品や真空管などは全てオリジナル通りで動作が安定していますので安心してアメリカンな音楽が堪能できます。
6550Aの一本だけガイドピンが折れていますのでマークを付けています。