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Ortofon RMG-212完全レストア品
オリジナルPrehKeytec社製L型コネクター(新品)
TELEFUNKEN 1964年製オリジナルケーブで作成した出力ケーブル
及び 同L型コネクター使用バランス型出力ケーブル付属
¥115,000- (販売済)
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* レストア修理は下記の通り作業しました(交換部品は全て新品です)
①軸受樹脂交換(写真黒色部分)
②上下運動用ベアリング交換
③左右運動用ベアリング交換
④カートリッジシェル接続部抜き取り分解クリーニング
⑤インナーケーブル4本及びアース線交換
⑥針圧加圧用スプリング交換
⑦本体表面特殊クリーニング後ガラスコーティング処理(経年の小さな傷は隠せないのでそのまま)
⑧メインウエイト分解クリーニング・グリース交換
⑨動作確認トレース感度調整
* 付属品は
アーム取り付け用マウントベース
テンプレートゲージ
アームストラップ(塗装面に傷有り)
新品オリジナル部品で作成アンバランス用出力ケーブル
新品オリジナルコネクタで作成バランス用出力ケーブル
* オリジナルL型5P-DINコネクターの製造元
オリジナルコネクターの文字から調べたらドイツのPrehKeyTec社でした、キーボードとDINコネクターでは世界的に有名な会社のようです。
インターネットでドイツ語を駆使(苦使)して約一か月後に同じ物をなんとか注文出来ましたが発注数が半端じゃなく驚きました。
写真の分解したコネクターは昔のオリジナルでPrehとW-Germanyの文字が入っていますが今回注文した物には入っていません、バーコードシールはPrehKeyTec社の梱包材に貼ってある物です。
ケーブルは西ドイツの1964年製TELEFUNKEN のマイクケーブルです、私が調べた限りではこの二つの組み合わせにRCAプラグはサトーパーツが使われています。
* 出力ケーブル
RCAプラグのハンダ処理はコールド側の処理が理解できませんでしたがオリジナルと同じ方法で処理しました。
写真上側のプラグが新しく作成した物で下側が旧来の物です。
バランス出力ケーブルは両端のコネクターは同じでケーブルは国産録音スタジオで使用されているマイクケーブルを使用しています(黒色)、今まで多種のトーンアームに使用しましたが付帯音が無くキャラクターも感じられなく無味無臭でストレートにカートリッジの個性を出し切ってくれます(当然音抜けも良い)ので無意識で組み合わせました。
MCトランスがRCAバランス受けでしたら完全バランス伝送になります、既存のアンバランスMCトランスに組み合わせてもケーブルがバランス仕様ですので相当の改善が見込まれますので是非挑戦してみてください。
* 他の説明
メインウエイトは内部にグリースが入っています、経年硬化してダイアルがスムースに回転しなくなりますので分解クリーニングしてグリースを入れ替えしました。
カートリッジコネクターは音質・情報量伝達には大変重要な部分ですので内部接点部を抜き出し研磨クリーニングしました。
ラテラルベアリング(横運動)のベアリングの交換理由は経年で球の表面が酸化してスムースに回転しなくなります。
レコードの内側に進むと歪が多くなるのは線速度も有りますがベアリングの劣化の方が大です。
日本のミニベアリングは世界一です、半世紀も前のフランス製ベアリングとは天地の差です。