MICRO CD-M2 Upgrade Version
\100,000- 販売済
税込・送料別
************************************************
日本が誇るあのMICROからCDプレーヤーが出た時は感激しました、何しろ日本のレコードプレーヤーメーカーでは最高峰のブランドで世界中のマニアからも絶賛されていたMICROでした、今思えばよくあんなに物量投入出来たと感心します。
バキューム付きの糸ドライブプレーヤーは今同じ物を作って発売したら簡単に100万や200万円は絶対に超えるでしょうね~
そんなMICROからCDプレーヤーが発売になったのですから大変、まず重くて簡単には持てない、腰の悪い私にはとんでもない物が出たもんだと思いました。
音を聴いて エ~これがCD
へたなレコードプレーヤーより音が太いし重心が低いじゃ~ない
当時の私にはとても買える様な金額では有りませんでした、でも色んな所で聴いたりショップで聴いたりしている内になんか~重心が低いのは良いが低域の分解能が悪いな~ と買えない者のヒガミではないがそんな感じがしていました、自宅で聴いて見ないと正当に判断できないのでそのままになってしまい、2000年3月頃に偶然入手できる事が有り念願の自宅でCD-M2を聴く事が出来ました。
音出ししての第一印象!なんだ~これ~!全然音が「抜け出てこない」 「音楽が重いし鈍い」昔こんな音ではなかった様な気がしてハタと考えました、2mぐらい有る純正ケーブルでバランス→アンバラ出力ケーブルが付属していたのでそれに繋ぎ変えました、高級アンバラケーブルよりは「マシ」 でもバランス出力の音がしない、さては~ と思いケーブルを分解して点検したらヤッパリ~ 1番2番をショートしている と言うことは3番ホットか~~ 取り合えず1番をプラグより浮かして3番ホット・2番コールド・1番NCにして聴いて見るとやはりバランス出力の良い所が出てきた、メーカーがこの様に作ったのか前使用者が作ったのかどちらにしろ作った方はオーディオ電気を理解していない方のようですね!!
気を入れ直し改めて自分の好きなケーブルで作り直して聴いて見ました、大分良くなったが基本的に低域の分解能は悪いし音楽が重いので内部を見てブラッシュアップしようとしたら 重くて重くて とてもやる気になれない・・・・・・・・・・ このまま我慢して聴いていればバーンインが進んで良くなるだろうと安易に考えブラッシュアップは諦めました、それから2週間ぐらい聴きましたが大して変わらず、押入れの中にお休みして頂きました。
*********
今までお客様からお預かりしてUpgradeのみを施していましたが最近めっきり問い合わせも少なくなりました。
私手持ちの二台中一台は完全Upgrade後に友達に使って貰っています、オリジナルレコード中心の音楽大好き人間ですがスチュー**よりも大好評でスチュー**は現在お休み中です。
今回販売するCD-M2は試聴用にバランス回路のオペアンプをBB社OPA-627に交換済で差し替えも出来る様にソケット式になっています。
面倒だったのですが基板から回路を読み起こして検討した結果、信号部パターンの強化・入出力部の場所変更・オペアンプの交換が必要と判断して、 回路図の太い赤線がパターン強化部で赤の①②③から出力を引き出しました、従来は右端の黒字123です。
オペアンプはJRC-NJM5534Dでしたのでどうせやるならと思い、Mark Levinson氏ご用達の Burr-Brown OPA627を相当高額でしたが4個だけ入手してソケット式で交換して聴き比べしました。(メイン基板はそのまま)
それにしてもなんでこんなに高いの~ 円高になったので安くなったろうと思い追加注文しようとUSAのサイトを見たら高くなっていた、そ~したら国内も高くなっていたオーディオ屋の頭では理解できません。
OPA627 は流石ですね~ 今までは音像が平面的だったのに奥行き感が出てきました、艶と音楽の聴かせ所に涙が出そうです。
NJM5534D では横一列に整然と並んで演奏していたのですが、ライブやコンサートで横一列の音を聴いた経験が無いので交換後の音楽の方が自然に聴こえました。
音の明瞭感や音楽っぽい鳴り方は作ったという見方もあるんでしょうが、それがOPA627人気の秘密なのでしょうね~
JRCとBurr-Brownを金額で比べると16倍強ですのでそれで良く聴こえたのかと疑ってLHH-700 を使っている友人の家に持ち込んで試聴しましたがやはりJRCとは格段の違いです。
オペアンプのパスコンもルビコンからニチコンMUSEに交換して、基盤の音声と電源ケーブルも別種類に交換しました。
メイン基盤のアンバランス出力用のオペアンプも交換可能な様にソケット式に変更していますのでお好きなオペアンプと交換すれば最高です。
パスコンもOSコンに交換してオペアンプ出力のカッップリングコンもニチコンMUSEの無極性に交換して有ります。
アンバラの出力をバランス基盤に入力していますので大変重要なパーツで全体的な音造りを司っています。
メイン基盤のオペアンプを交換するにはバランス基盤を取り外さないと出来ませんが、音質的な理由から内部シールドカバーを取り外していますので比較的簡単に出来ると思います。
内部シールドカバーはデジタルノイズを別回路に悪影響を与えない様に被せて有りますが、自分のノイズを自分に振り掛けもがきこもり続けています。
結果的に音抜けが悪く重苦しい音がCD-M2の特徴と感じます、自分んで音楽鑑賞時には本体上蓋を外して聴いていましたのでとても音抜けの良いOPA-627の音楽性豊かな音楽を堪能していました。
その他の変更箇所は以下の通りです。
②電源スイッチ容量変更(リレーの交換)
当然ですが電源極性も合わせていますのでご安心を。
③一時側及び二次側ヒューズ交換
写真ではISOCLEANのヒューズにガラス鳴き止め対策している
④回転系の振動対策(モーター及びスタンパー) 静電気除去対策
CDプレーヤー機種により場所と種類が変更され適材適所でチューニングされてます。
静電気除去対策はとても効果が有りました。
⑤バランス出力コネクターの交換
オリジナルで付いているコネクターを見て貰えれば分かりますが接点が真っ黒になって腐食しています、こんな状態で微妙な音楽信号がロスなく通るのでしょうか? 金属磨き粉で研磨してからアルコールなどで洗い流し更にオーディオ用洗浄液などで洗浄接点保護すればある程度の期間はまた最適に通電しますが長い期間は無理ですので金メッキの物に交換した方が接点ロスが少ないと思います。
金メッキでも銀でもロジュームでもロスは有りますが腐食していないことが第一です 。
極性は2番Hotに変更しています。
お好きな端子が有れば事前に交換する事も可能です。(パーツ要供給)
① CD-M2 に直付されている電源ケーブルでは良い音がするCDプレーヤーだと信じているオーナーでも現在の配線材事情を考えれば不満が有ると思います。
二昔前ならこれでも通用したでしょうが、ケーブル一本で音楽表現力が大幅に変化しますのでオリジナル信仰者には理解できないでしょう が、オーディオには電気理論で説明できない事が大半です、やはりインレットを取り付けてケーブルをチョイスしてバランスを取ればより良い音楽表現が聴けます。
② プロントパネルに付いている電源スイッチが接触不良になっているのが多いと思います。
リレーの接触不良と圧着力低下で本体にちょっとショックなどが加わると電源OFFになったりしているCD-M2が多いです。
パネルのタクトスイッチを交換して更にリレーを交換しました、リレーは実際に電源をON-OFFしているので重要です、オリジナルで付いているのは型番から想像するには接点容量1Aと思われます、今回交換したのは一接点5Aが二回路のリレーですのでパラッて 10Aにしました、リレーの足の形や大きさが違うので逆さに取り付け足に直接ケーブルをハンダ付けしています。
フロントパネルのスイッチ内部タクトスイッチの大きさが違うため一回でONにならない時がありますが接触不良では有りません。
③ ヒューズを交換して音質調整した経験の有る方だったら理解して頂けるのですが意外とヒューズに手を付けている方は少ないです 、オーディオ用ヒューズが発売になって相当時間が経ってからでも\4,000-ぐらいのヒューズが高額だと二の足を踏む方が多く見受けられます。 オーディオ製品ではヒューズが音質を左右する割合は相当多く情報量が倍増します(間違いです劣化が少なくなる)、オーディオ遊びの下手な方はチョット聴いただけで良し悪しを決めて外してしまいますが、ヒューズは方向やガラス鳴きの止め具合や端子のクリーニ ングなどで相当変化します更にエージング時間も大変重要です。
しかも電流が少ない所ほど重要です、ヒューズは抵抗体ですので粗悪な抵抗体であれば情報量も電源の入り口で欠落してしまいます、情報量はいくら有っても邪魔にはなりません(お金と同じです** 下品な例えですね **)、情報量が多くなり邪魔になると感じた時には別の所に原因が有る筈です。
④ CDの再生音にメディアを回転させるモーターの回転振動が信じられない位の割合で悪影響を及ぼしています。
何処のメーカーのCDとDVDメカを見ても少なからずクッションが入っています、その意味が理解できないメーカーのデザイナーはスタイル重視で振動をシャーシーやフロントパネルに意味が分からないまま伝達させています、試作中験聴して音が硬いと回路やパーツなどで調整しているのが多々見受けられます、世界でも名の知れたメーカーのプレーヤーで私は発見して大変勉強になりました。
Philipsのスイングメカの初期の型番は相当振動対策をしていてモーターにフライホイールまで付いています、でも残念ながらクランパーの歪軽減にはコストを掛けていなくゴムを貼っただけですので整振材を使って調整しました。
CDメディアが高速回転すると静電気が発生して読み取り制度が落ちてしまいデータの欠落につながります、静電気除去を施してみたらやはり大変好効果が有り音質上も絶大です。
ここまで来るともうMICRO CD-M2 では有りません、オリジナル崇拝者から酷評されるでしょうね~
デジタル基盤やバランス基盤にノイズ対策と思いますが ?シールドカバー? が付いています、シールドカバーの役目は外部ノイズの侵入防止や自己ノイズの拡散防止などですが当然悪影響も有ります。
シールドカバーの弊害は圧迫感ですカバーを外して聴いたノビノビと開放感の有る音楽を聴くとライブ大好き人間には元には戻れません。
⑤ オリジナルのコネクターは接点が酸化しやすく音も鈍くなり情報量の欠落が多いです、以前から環境の悪い飲食店の音響機器で経 験済みですがNEUTRIKが最高と言いませんがオリジナルよりは良いです。
以上のUpgradeの他にピックアップのバイアス調整及びベルト交換や他点検調整をして有り、底板に付いている銅製の足は振動吸収ジェルで防振して有ります。
付属品は動作点検用の電源ケーブルとアンバラRCAケーブルとMarantzロゴのリモコンです、各ケーブルは音質に多大な影響が有りますのでご自分の好みでチョイスしてください。(意味の取れない方は本CD-M2の購入をお控え願います)
一番気になる保障関係ですが私が変更加工した部分は6か月間の修理保証をお付けいたします、その他の修理に関しては私が出来る所は私がやり私が出来ない所はメーカーサービスに知り合いが居りますので受付して貰える修理はメーカーに私から依頼いたします。
勘違いしないで頂きたいのですが「壊れた」のと「壊した」のは違いますのでご注意を、当然ですがメーカー修理は有償になります。
以下に現状の写真を表示いたしますが色んな所に傷が有ります、取説や元箱も有りません、リモコンには木枠が付いていませんのでご理解をお願いいたします。
私の好みで外してしまった内部シールドカバー及びオペアンプは取り置きして有りますので同梱いたします。
劣化したコンデンサーは廃棄しました。